
喫煙が体に悪いことは、誰も言うまでもありません。それは誰もが知っています。しかし、時には一歩引いて、「果たしてタバコを吸うことが私たちの体にどのような影響を与えるのか」を見てみる必要があります。喫煙はあらゆる臓器に害を及ぼし、実際に、アメリカでは毎年5人に1人が喫煙を原因に死亡しています。喫煙の危険性と身体への影響について見てみましょう。
喫煙と免疫システム
喫煙は免疫システムを低下させ、喫煙者は呼吸器感染症やクローン病や関節リウマチなどの自己免疫疾患にかかりやすくなります。
喫煙と骨
喫煙は、骨が弱くなり骨折しやすくなる骨粗鬆症のリスクを高めます。最近の研究では、タバコの使用と骨密度の低下には直接的な相関関係があることが示されており、禁煙は、骨量の低下や骨折のリスクを減らすということです。
喫煙と心臓
タバコの煙には有害な化学物質が含まれており、心臓の機能を低下させます。これらの化学物質は血液細胞にも害を及ぼします。このようなダメージは、以下のような多くの病気のリスクを高めます:
- 動脈硬化(動脈にプラークがたまる病気)
- 動脈瘤(血管が膨らみ、破裂して死に至ることもある)
- 心血管疾患(CVD)
- 冠動脈性心疾患(CHD)
- 心臓発作および動脈の損傷
- 心臓関連の胸痛
- 高血圧
- 末梢動脈疾患(PAD)
- 脳卒中
喫煙と肺
タバコを吸うと肺が傷つき、呼吸が損なわれます。また、以下のような呼吸器関連の問題を引き起こします:
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
喫煙と視力
驚くことではありませんが、喫煙は他の部分と同様に目にも悪いことが証明されています。喫煙者は、白内障、視神経障害、加齢黄斑変性症など、失明につながる病気のリスクが高くなります。
タバコとがん
タバコの煙に含まれる7,000種類以上の化学物質のうち、約70種類ががんの原因となることが知られています。喫煙は全身に影響を及ぼすため、喫煙は以下のような様々な部位のがんを引き起こす可能性があります:
- 肺がん
- 気管がん
- 気管支がん
- 食道がん
- 口腔がん
- 唇がん
- 上咽頭がん
- 鼻腔がん
- 喉頭がん
- 胃がん
- 膀胱がん
- 膵臓がん
- 腎臓がん
- 肝臓がん
- 子宮頸がん
- 大腸がん
- 直腸がん
さらに喫煙は白血病の原因にもなることが知られています。